2010年11月28日日曜日

サンドールの野を愛す・ジョーイ

ジョーイ・グレイホースは居留地に生まれた。家の貧しさに嫌気がさし、高校を卒業すると軍隊に入った。喧嘩っ早い性格で問題の多い兵隊だった。除隊後、 職がなく、酒に溺れる毎日を過ごした。典型的なアル中のネイティヴだった訳だ。彼の叔父は年長者の忠告に耳を貸さぬ甥を案じて、トワニに相談した。
居留地の人々はトワニを「冬を数えるのを忘れた人」と呼んでいる。歳を取らない人って意味で、魔法使いだと信じているのだ。
勿論、トワニは魔法なんか知らないし、どうすれば若い不良インディアンを救えるのか、わからなかった。彼はたまたま目にした新聞記事に注目した。

「平原レインジャー募集。 サンドールにレインジャー養成学校が建設されることになり、支部も同時期に設置される」

トワニはバーに行き、そこではいつもジョーイ・グレイホースが飲んだくれていたので、まだ酔っぱらう前の彼に新聞を見せて言った。
「レインジャーって、土地を知り尽くしている人間でないと務まらないよな。 それに土地を愛していて、規律を守ることをちょっぴり知っている人間でなければ・・・」

翌日、ジョーイはバスに乗って州都のレインジャー本部へ出かけて行った。そのまま養成学校に入学してしまったのだ。
10年たった今、ジョーイ・グレイホースはサンドール支部長で、住人の信頼厚く、マトリー保安官にとっても頼もしい仲間だ。
ジェイクにとっては、彼が片思いしているアリーがジョーイと気が合うのが、気に入らなかったけれど。

2 件のコメント:

  1. こんにちは! たつおです。
    あちこち行きまくりでお元気のご様子、
    何よりです。
    私は昨日、近場の独鈷の滝に行っただけです。
    猿尾滝の一枚目の写真いいですね~
    って、すでに2回投稿したんですが
    どうも着弾してないようです。
    こんどは上手く行きますかどうか?

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  2. こんにちは!
    家人の趣味が「車の運転」なので、エコ運動に反して排気ガス出しまくってます(笑
    猿尾の滝、細長くて撮影が難しかったです。

    投稿あります のメールが二通きていたのですが、覗くとありませんでした。
    何故消えたのか、わかりません。すみません。

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