2010年10月13日水曜日

丹後

ハヤブサ、カモメ、屏風岩











あ、トンビも入ってた(笑

2010年10月11日月曜日

秋祭り

静かな田園に太鼓と子どもたちのかけ声が響いて来ると、子ども神輿(左端)を先頭に、神輿と蒲団太鼓の屋台が国道をやって来る。自動車はその間、寛容に停まって待っている。
神輿や太鼓は昨日から村の全集落を訪問し、秋の収穫の喜びの感謝と次の年の豊作を願って来た。
 子ども神輿と神輿が先に宮入をする。蒲団太鼓はまだ行く所がある。
 一度大鳥居の前を通過して、川向こうの最後の集落へ行く。
 遂に屋台が境内に宮入。ここでさらに声を大きく歌って、太鼓を神様に見えるように高く掲げる。
手の力だけで差し上げる太鼓屋台の総重量は1トンを超える。支えるのは50人にも満たない。
 無事に「さっしませ」が終わると、お神楽が舞う。伝統的なストーリーを持つ5つの舞を天狗と獅子がユーモラスに演じる。
来年はお当ではなく普通の参拝者として見たい。

2010年10月2日土曜日

曼珠沙華

間子の曼珠沙華を見に行ったら、たくさん観光客が来ていました。
コープの月刊誌に紹介されたので、押し寄せたみたいです。
お気に入りのお店とかも載っていたので、客が押しかけるだろうな、と思うと不安です。










間子の皆様、お騒がせしてすみません。

2010年9月20日月曜日

美山町

美山町は以前から行きたいと思っていたが、あんなに観光客が多いとは思わなかった。
でも、いいところだね。

2010年9月19日日曜日

サンドールの野を愛す・ジェイク

果てしなく続く牧草地。そのずっと向こうに見えるのは青い丘陵。こちら側は小高い山の連なり。その麓の町、サンドール。
ジェイクは誇りを持って、目の前の風景を眺めた。
故郷に帰って来たのは、親の葬式以来だから、もう30年ぶりだろうか。景色はちっとも変わっていない。遠い記憶の中のままだ。
地元の高校を卒業すると、彼は町を出た。どんなに素晴らしい町でも、若者には退屈な場所でしかなかったからだし、仕事だってそんなに選択肢がなかった。 だから彼は西海岸の都会へ出た。そこで警察官をしていた。仕事はきつかったけれど、面白かった。彼は仕事に夢中になり、気が付くと妻が家を出ていった。二 度目の妻は結婚して数年で病没した。それ以来、彼は家族を持たず、仕事だけを生き甲斐にしてきた。そんな生活も数ヶ月前、突然終わった。
定年を迎えたのだ。
再就職を断り、年金だけで生活する。独り身だからやってこられたけれど、心にぽっかり空いた穴を埋めるには、何も役に立たなかった。運動も奉仕活動も酒も。
なんとなく生きるのがしんどくなってきたある日、行きつけのバーで隣に座ったのだ、トワニが・・・。
「やぁ、ジェイク、久しぶり。元気かい?」
サンドールのトワニが何故都会の場末のバーに現れたのか、ジェイクはその時わからなかった。ただ、トワニだったら、何処に現れても不思議でないと思っ た。だって、トワニはしょっちゅう旅に出ていたから。サンドールに訪問者があって、その人物に正体を知られたくないと感じたら、トワニはいつも数ヶ月から 数年の旅に出てしまうのだ。だから、その時も、そんな旅の途中に偶然出会ったのだと思った。
二人で世間話をした。ジェイクは己の近況を話した覚えはない。誰にも惨めな現在を話したくなかった。そして、トワニがこれから夜行バスで帰るのだと言った時、ターミナルまで護衛のつもりで付いていった。バスに乗ろうとして、トワニが言った。
「屋根の修理をしなきゃいけないんだ。冬が来るまでにやってしまわないとね。手伝ってくれるかい?」
何故だかわからないが、ジェイクは嬉しくなって、「ああ、いいよ」と答えてしまった。そして気が付いたら、そのまま一緒にバスに乗っていた。
トワニの小屋は、屋根ばかりか、井戸も棚も納屋も修理が必要だった。ジェイクは泊まり込みで働いた。一週間が過ぎ、一月たち、冬を越し、春が来て・・・。
トワニは俺を助けに来たんだ。
ジェイクは今確信していた。あのまま都会に残っていたらどんどん駄目になっていく俺を、サンドールで生き返らせようとしてくれたんだ。だって、ここで体を動かして働いていることが、町の住人と語らうことが楽しくて仕方がないのだから。
そして、昨日夕食の時にトワニが、
「俺の小屋は古いからね、次から次へと修理が必要な個所が出てくる。悪いが、このままここで暮らして手伝ってくれよ」
と言ってウィンクした。もう実家すら残っていない彼に・・・。