2011年11月21日月曜日

有朋自遠方来 不亦楽 2

折角 Mara が念願の竹田城のそばまで来たと言うのに、雨が断続的に降っている。
激しくないけど、山登りには不向きな天候。
寒いし、霞んでいるし、足許は悪い。
それに山登りすると帰りの列車に遅れそう。
cats君が Mara に「雨が降っているし、時間がないので、山登りは諦めよう。代わりにビューポイントに案内するから」と言って了承してもらう。
 立雲峡そばの峠道から竹田城址を眺める。





これではあまりにも残念なので、私は紅葉で有名な養父神社を提案。
cats君は時間を気にして乗り気でなかったけど、他に良い場所も思いつかないので行ってみる。

養父神社は養父市にある。
ここには有名な逸話がある。

昔、養父に名医がいた。その評判を聞きつけて近郷近在はもとより遠方からも患者がやってきた。
それを羨ましがった他の医者たちが「我こそは養父の医者である」と名乗りを上げ、こぞって診療したが、下手だったので、治る患者も治らない。
そのうち世間に「養父の医者は下手くそだ」と噂が流れ、養父の医者の権威は地に堕ちた。
こうして、下手くそな医者を 養父医者 と呼ぶようになり、現代の 藪医者 となる。

閑話休題。

養父神社に到着。


紅葉の気配・・・

手水で手を洗う。
Maraが作法を教えてくれと言うので、手洗いを教えるが口をゆすぐのは止めた。
手水に新しい水が出てきていないので、口に入れない方が良いと思われた。

鳥居が美しい。


鳥居フェチは、どきどきしてくる(笑




有朋自遠方来 不亦楽 1

掲示板のレギュラー Mara が遊びに来てくれた。

20日、福知山駅で待ち合わせ。一目でお互いがわかった。他に外人下りてこないし(笑
思ったより小柄。 最初は一生懸命日本語で喋ろうとしたけど、こっちが英語喋らなくても理解出来ると言ったら、あとは英語だった。

3人で篠山へ高速で GO!


昼食の予約まで少し時間の余裕があったので、「丹波 お菓子の里」へ 。
茅葺きの和菓子屋を見て、「トイレ?」と言うので、店だと言ったら、写真を撮っていたけど、要するにお手洗いに行きたかった訳で・・・
 ミオール館のお手洗いを借りる。






散歩と言うより園内を一周して、予約してある「いわや」さんへ。
食事のことは「フードコート」で。

相変わらず人気店で満席。予約しておいたので、スムーズだったけど、飛び込みで来た客は断られていた。

Maraは囲炉裏は初めてだった。珍しがっていた。火の粉はちょっと恐かったけどね。
満席の店内を見て、「人気店なのね」と納得していた。

お天気が良くないので、どこに行こうかと思案。
つばいちダムに行って見る。「いわや」さんの近所のダム湖なのだが、水がなかった。堰堤に穴でも開いたのかな?

でも湖岸の紅葉はまずまずだった。




猪ハンターが近くにいたので、長居は無用。

次は 竹田城 を見に朝来へ。




2011年11月13日日曜日

大和は国のまほろば? おまけ

偶然撮れた写真・・・逆光モードにするのを忘れて(^^;

 

五重塔



大和は国のまほろば? 6



大神神社参拝の後は、もみじ祭り真っ最中の長谷寺へ。
ながたに寺ではなくて、「はせでら」と読みます。
一人500円の拝観料を納めて、有名な登廊を登ります。
大神神社の山道はとても登りやすいように気を遣って作られていましたが、この登廊は、低い段差で中途半端な幅なので登りにくく、三輪山より疲れた、と男連中が申しておりました。



もみじは青々としていました。
「もみじ祭り」どころじゃないです。
辛うじて綺麗な楓の写真を・・・





お寺ではチャリティコンサートをしているとかで、若いお坊さんが「もう始まっている」と急いでいました。


近くまで行ってみると、読経の声が・・・
案内のお坊さんに「お経と音楽のコラボですか?」と聞いたら、
「いいえ、お経はお経で、音楽は音楽で交互に行います。よろしければどうぞ。」
でも、チャリティってお金出すのよね?とか思った私たちはスルーしました。
牡丹が少しだけ咲いていたので(長谷寺は牡丹寺とも呼ばれます)、ちょっと撮影して、亀を見て帰りました。


大和は国のまほろば? 5

奈良に美味いもの無し」と言うそうですが、お友達も「何も自慢出来る食べ物がないです」と言いつつ、お昼は神域内に店を出している素麺屋さんで、冷やし素麺と柿の葉寿司をいただきました。
11月に冷やし素麺を食べたいなんて普通は思わないし、メニューにも温かい「煮麺」(にゅうめん)や釜揚げ(少し太い素麺を使用)がありましたが、登山の後なので、冷たいのが美味しい。
柿の葉寿司は、私は鮭が好きですが、この店は伝統的な鯖しかありませんでした。

食事の後は、久延彦(くえひこ・・・山田の案山子です)神社のそばの丘へ。(もしかして古墳?)
そこから大和の国が一望出来ます。
知らないオジサンが、
「あの二つ峰のある山が二上山、その隣の尖っているのが、葛城山、その横が金剛山、前にある低い山三つが、大和三山、右から 耳成山(みみなしやま)、畝傍山(うねびやま)、天香具山(あまのかぐやま)」と教えてくれました。

万葉集の世界だわ〜〜〜〜〜!

 葛城山(背後)と耳成山(右)と畝傍山(左)
 二上山(にじょうざん 万葉の時代は「ふたかみやま」)
金剛山(背後の高い山)と天香具山(手前の尖ってるところ)ってどれ????

大和は国のまほろば? 4

このページにも写真はございません!


さて、山頂に近づいたところで、不思議なものを見ました。
大きな古い杉の切り株から白い煙の様な物が立ち上っているのです。
菌類の胞子だろうか? 
お友達に告げると、彼は手をかざしてみて、「煙の様で燃えてる訳でもないし、胞子とも違う様ですね。水蒸気みたいです。」
通りかかったカップルもそれを見て、「不思議なものが見られた」と喜んでいました。
後で家人が「昨日雨が降って切り株に浸みこんだ水が、日光が当たって蒸発してるだけや」と夢のない解説を(笑

山頂近くに小さな神社がありました。高宮(こうのみや)神社と言うそうです。
みんなここでお参り。私とお友達もお参り。(財布を出すのが面倒なのでお賽銭は出さず)
これがゴールかと思いきや、まだ奥にご神体の中のご神体があるので、そっちへ行きます。
もう山頂なので道は平坦です。

一番奥に、その名も「奥津磐坐」があります。
黒い磐がいくつも重なる様にあって、割れた様なものや、立っているもの、綺麗に磨かれた様なものなど、一箇所にいっぱい岩があり、注連縄で囲ってあります。
お友達が呟きました。
「この岩、何でしょうね? 砂岩じゃないし、礫岩でもないし、溶岩でもないし・・・隕石?」
途中にあった磐坐はみな苔むして、奥津磐坐の近くの岩もみな苔むしているのに、奥津磐坐はどれも苔が生えていません。
辛うじて地面に近い部分に菌類が付いているみたいな。

登山者はみなそれぞれ順番に磐坐にお参りします。
ある人は、親族がここにお参りしたら病気が治った、と言い、ある人は、磐の上に神様が立っているのが見えた、と言い・・・
まぁ、「聖地」ではよくある類の話が語られます。
お友達と私は磐坐の周囲を行ける所まで歩いて見ましたが、神様は終ぞお姿を顕して下さいませんでした(爆笑

ここでもお賽銭は上げなかったのですが、下りかけたら、家人がゆっくり上って来ていたので、再び三人でお参りしました。
その時、家人の財布の中の小銭は、500円玉が一枚だけだったので、三人分のお賽銭を出してくれました。(わははは!

下りは足に負担が多いのですが、呼吸は楽でした。

白装束に素足の行でも行っているのか、同じ人と二回すれ違うことがあり、それが男女それぞれ2名・・・凄い体力!
それに、山に入る時に、いろいろ禁止事項が書かれた「心得」を渡されます。
みんなそれをちゃんと守っているのも凄い。
宗教の力って恐ろしいですね(笑

片道4キロの往復を2時間半かけました。
次は2時間で・・・え? もう行かない?

大和は国のまほろば? 3

三輪山の中は撮影禁止なので、この記事には写真がありません。
悪しからず。m(__)m

いよいよ登山です。
毎月一日に必ず大神神社にお参りしてきたけれど、「お山」に入るのはこれが二回目、しかも前回は先週で、私たちのために下見に 上がったと言うお友達と、体力には全く自信がない歩くのが嫌いな家人と、しんどいことは避けたいがお友達のご厚意を無にしたくないだけの理由で登る 私・・・

下は土。昨日の雨でぬかるんでいます。
木の枝や切り株、所によっては石で形成されている階段と坂道の連続。
岨道の急坂が続き、途中で休憩所みたいな小屋があって、みんなそこで一休み。
小さな個室が並んでいて、一見「トイレ? 」と思いますが、ちゃいます。
小屋の向こうに「三光の滝」があって、水行をする人が使う更衣室です。

登山者は多くて、下山者も多いので、狭い山道では「こんにちは」の挨拶と、道の譲り合いの「ありがとう」が何度も聞かれます。
女性の登山者が多いのには驚きました。
中にはお腹が大きな妊婦さんや、赤ちゃんを抱いた若いお母さんもいます。
お婆さんもいるし、カップルもいます。
女性が元気よく登って行く後ろを彼氏がよろめきながら「ハーハー、ゼーゼー」と・・・意識朦朧とした表情で・・・

半分まで登ると、注連縄で結界を示しています。
注連縄の向こうが、神域の中の更に神聖な場所の様です。

木漏れ日と、小鳥のさえずりしか聞こえない閑静な場・・・と思いきや、参道を横切っている鉄道の電車の音が聞こえてきたり、街の喧騒が聞こえて、案外賑やか・・・
でも、ホーホケキョ! なんて聞こえて、「ああ、春はもうすぐそこまで・・・」などと言いながら、登り続けます。

山の中は妙に温かいです。
運動しているので汗だくなのは間違いありませんが、風が全くなかったです。

森の中には所々磐坐があり、注連縄が張ってあると必ずそこでお参りしている人も。
中津磐坐と言う大きな磐坐ではお供えがしてあり、そこで白装束のお婆さんたちが祝詞を上げ始めた時は、後ろを通り抜けて良いものかどうか迷いました。

そのうち家人がダウン。
「俺はもう駄目だ、君らで登ってくれ。神様によろしく・・・」

こうして脱落した彼を残し、お友達と私はさらに山を登ります。