2011年10月17日月曜日

蕎麦ツー 3 趣味人のカフェ

KENさんが行きたかったカフェ、PONTOAK は英国風に統一された趣味のお店。
お庭には、アンティークな道具がごろごろ・・・
出店も、アンティークなレースやステンドグランスや、紅茶やら売ってる。
土色に濁った池の中にある島では、ウサギが跳びはね、別の池では合鴨が泳いでいる。

客がやたらと多くて、かなり待たされた。
まぁ、スコーンも紅茶も美味しかったから、許してあげよう(笑

多分、お蕎麦屋さん同様、ここもテレビで紹介されたと思う。見た記憶がかすかにある。



イギリスの田舎になりきっているカフェ。
出店の人が言うことには、予約を入れてくる人もいるとか。
カフェに予約ねぇ・・・
まぁ、兵庫県から亀岡まで、わざわざ予約入れて来ることはないなぁ。
でも、嫌いじゃないよ、この雰囲気は。



ウサギは拡大したら、ぼやけてしまった・・・

日没まであとわずか・・・




そうそう、ここでgakuさん登場。
実は蕎麦アレルギーなんだって・・・
ツー隊長が、そんな泣き所を持っていたなんて・・・

蕎麦ツー 2 酷道477の恐怖

お蕎麦の次はお茶にしようと、KENさんが言うので、みんなで丹波路を走る。
KENさんのミニクーパーを先頭に、TAKAさんのベンツ、タッカンさんのBMW、我が家のゴルフ。
ミニクーパーは軽ではないが、軽自動車並に小さい。
だから・・・

こんな道も通れてしまう。

この時点では、全員が快調。
対向車も、カーブで道路が膨らんでいるところで離合出来た。
この時点では良かった。
この時点では・・・

しかし!

こうなってくると・・・





これは苦しい。二輪ともすれ違えない。
BMWでこんなだから、その前にいるベンツ様は・・・

あ・・・クラウンが前から来た・・・

ミニクーパーは辛うじて離合出来た。
辛うじて・・・ミニが・・・
ベンツは

駄目じゃん!!

光線の具合でわかり辛いが、このBMWの向こうは完全にふさがっている。

ベンツとクラウンがにらみ合っているのだ。
ベンツはバック出来ない。
BMWがいるし、その後ろに私たち、そしてその後ろに既に2台・・・
ミニから下りたKENさん、必死で解決索をひねり出す。
自分が先導して、クラウンをバックでついて来させる。
クラウンが動かないのは、クラウンの後ろから来るかも知れない車が恐いからだろう。
だから、ミニがクラウンの安全を確保してあげる訳。
クラウンが動き出すと、ベンツが前進し、私たちも前進した。
やっと全員がクラウンに感謝の会釈をして離合出来たのは、カーブを3つか4つ行った所だった。
クラウンは左側ドロドロ・・・
崖に精一杯寄せていたからね。

その後、「仮免許 練習中」の若者が運転する車が現れた時には、みんな目を疑ったが・・・


蕎麦ツー 1 丹波は秋たけなわ

蕎麦ツーに出かけた。
行き先は、京丹波町の和知。
良いお天気で、丹波国は、播磨国に遅れてお祭り日よりを迎えていた。
綾部市で八幡神社の氏子さんたちが上下姿で走り回っているのを見たし、あちらこちらの神社で祭礼があることを示す高い幟が立っている。

車は快調に走って、あの人たちとの約束の時間より早く和知に到着してしまうので、道草をする。


馬がいたり
濁った川が綺麗に見えたり
沈下橋を見つけたり・・・

お蕎麦屋さんは 超人気スポットで、大賑わい。
お店の奥さんは殺気だっていた・・・(ちょと恐い)
でも周囲の風景は良い。


2011年10月10日月曜日

ぶらり但馬 4

青倉神社の御霊水の滝はホウ酸を含んでいて、消毒作用があるそうです。

念願の神社参拝を済ませたのですが、帰りにまたあの急な長い坂道を下るのかと思ったら、うんざりしました。
ところが、駐車場には、こんな看板が・・・

「← 黒川温泉 」

← と言うことは、来た道を戻らずにそのまま進め! ちゅうことですね?
家人も「このまま行けるんやな?」と呟いて、車をさらに山頂に向かって走らせます。
道はさらに狭くなり、急斜面になり、アスファルトがコンクリートに変身します。
落石してるし、路肩崩落しかけているし、倒木あるし・・・
戻った方がましだった? と内心後悔。
でも、Uターン出来るスペースはどこにもありません。
対向車来たら、どっちかが崖から落ちて譲らなければなりません。(それが嫌なら、ずずずずいっと、勇気のある方がバックです。)

なんまいだ・・・なんまいだ・・・

そのうちピークを越えて、次はひたすら急斜面を下りです。
高所恐怖症の人は前向いて運転出来ないと思いますよ、真剣に(笑

ヘアピンカーブを何度かクリアしながら下っていくと、いきなり眼下にアスファルト舗装の広い場所!!

やった! 人間の道や!!!

その下った広い場所に何故かバイクの集団が20台ほどいて、バイクから降りて休憩している様子。
そのど真ん中に私たちの車は下りました。
すると?

ライダーの兄ちゃんたちが私たちの車に駆け寄って来ました。

「すみませーーーん! この道、向こうへ抜けられるんですか?」

そう・・・実は青倉神社は地図に載ってますが、参道は地図にもナビにも載っていないのです。
そしてこの反対側へ下る道も地図にもナビにも出てこない・・・
きっとこのお兄ちゃんたちは、ツーリングで黒川ダムを見に来て、湖をぐるっと廻って来た道を通って戻るか、それとも発見した林道を通って山越え出来るものなのか、悩んでいたのでしょう。

「ええ、抜けられますよ」と家人が答えると、
「どこへ行く道ですか?」
「朝来です。青倉神社の前を通って山を下って竹田城の近くに出ます。」
「うぉおおおおお! やった! 抜けられるぞ!」
「ほらな、俺が言ったとおりやろ!」
ライダー兄ちゃんたち感激で大声揚げて喜んでいました。
家人が
「十分通れますけど、落石や倒木があるので、バイクはくれぐれも注意して走ってね。」
と言うと、全員で
「ありがとうございます!」
「そちらもお気を付けて!」
と気持ちの良い若者軍団でした。

彼らと別れてすぐ、道は綺麗な水を湛えた湖を周回して、黒川ダムの湖だとわかりました。
関西電力が水力発電をしているダムで、多々良木ダムと黒川ダムの高低差がある二つのダム湖の間を水が行き来して発電するシステムになっています。
堰堤の上は立ち入り出来て、ダムの上から湖を眺めることも、遙か下の黒川温泉と集落を見下ろすことも出来ます。

黒川に沿って下り、朝走った生野の道を通り、帰って来ました。
良いお天気の連休の最後でした。





ぶらり但馬 3

和田山旧市街地のメインストリートの交通量が多いので、「どこに行く道かな?」と走って行くと、混雑する一本柳や国道を通らずに、竹田まで直で行けることがわかりました。
つまり、地元民は国道を使わずに旧街道を使っている訳です。
竹田城の下を通り過ぎてから、国道に入ります。
(ちなみに、雲海が見られる観光シーズンは、竹田城への登山道は一方通行だそうです。登り口と降り口が山の反対側になるので注意です。)

国道脇に巨大な鳥居が立っていて、ずっと以前から気になっていました。
式内社青倉神社の一の鳥居ですが、神社は鳥居から7キロ山奥です・・・と言うことは知っていました。
だから国道から左折して、集落内を通り、田圃や畑の間を通り、「青倉神社まで3キロ」とか書かれた看板も見て・・・

いつになったら神社があるのやろ?

すると、「青倉神社 ここ右折」の看板が・・・

曲がった途端、急な坂道・・・急な坂道・・・ブレーキ踏んだら後ろに車が仰け反りそうな坂道・・・狭い・・・青垣峠より少しだけ幅が広いだけで、離合の余裕がない坂道・・・ヘアピンカーブの連続・・・

家人が「ほんまに神社がこんな山道の上にあるのか?」と疑ってきます。
私は「ある・・・」と小さな声で答えるしかありません。

どの人のブログにも「急な坂道の上」としか書いてないのです・・・

どんどん標高が上がって行き、このまま山頂にたどり着くのは? と思う頃、いきなり広い駐車場と鳥居が見えました。
参拝者の車が4,5台あります。みんな、この坂を上って来たんやね(うるうる・・・)
駐車場からさらに坂道を歩いて登り、長い石段の遙か上に、社殿が見えた時は感動でした。


二階建ての珍しい神社です。
一階はご神体の大岩が建物の中に付き出ています。木製の階段を上って、天井が扉になっているので自分で開けて二階に入るのですが、戸がスライド式だとわからない人は、押しても引いても入れません。
二階には祭壇があって、神職(現在は不在ですが境内に家があります)が祈祷する場所があります。
窓からの眺望は素敵です。
社殿の後ろの断崖には、岩を濡らす程度の水量ですが、落差10m以上はあると思われる「御霊水の滝」が落ちています。
この水で目を洗うと眼病に効くと言うので参拝者が絶えません。

階段は上るより下りの方が恐いです。
角度が急で傾いた石段の場合は特に・・・
しかも!


空き家になった神職の家の軒先に巨大なスズメバチの巣がありました。
閑かに、大急ぎで車まで戻ったのでありました。(笑

ぶらり但馬 2

銀山湖周辺で行き当たりばったりで写真撮影して時間を取ったので、お昼御飯を食べに和田山の町に入りました。
この町には、一本柳 と言う大きな交叉点があり、9号線と312号線が交わっています。
この交叉点が現在の和田山の町の中心みたいな感じで、周辺に道の駅、ショッピングモール、いろいろな外食産業、量販店が集結しています。
高速道路のインターチェンジも近くにあるので、但馬観光の自動車は必ずここを通ります。だからいつも混雑。

しかし、交叉点から少し離れたところに、旧市街地があって、JR和田山駅周辺に昔ながらの和田山の人々が暮らしている町があります。
ここがなんとも言えず良い雰囲気の町なのです。
大正時代や昭和初期に建てられた家屋(洋館です)とか、古い商家が残っています。

狭いのに交通量の多いメインストリートを走っていると、家人がうどん屋さんを発見。良さそうなので、近くにコインパーキング(めっちゃ広くて、2時間100円)を見つけて、車を置き、お店に。
すると「準備中」の札が・・・
開店時間は11時半で、その時11時15分。
それなら・・・と言うことで近くにある古い洋館の医院を撮影に行きました。この家はテレビや雑誌でも度々紹介されている有名な和田山の名所です。(ちなみにまだ現役)カメラを向けても通行する町の人は気にしていません。


11時25分に店の前に戻り、メニューを眺めていると、通りかかった女性が
「もう入れると思いますよ」
と微笑みながら声をかけて行きました。
「そうですか・・・」
と返事をしていたら、次に来た年輩の男性も
「入っていいと思いますよ。なんなら、聞いてあげましょう。」
とこちらの返事も待たずに店内に入って、
「○○さん、表にお客さん来てはるよ、もう入ってもろて良いやろ?」
そして微笑みながら出てきて、
「入れますよ、さぁ、どうぞ、ごゆっくり!」

恐縮してしまいました。
但馬の人は温かいと言う噂は本当ですね(笑

その店はこじんまりしていて、うどん・蕎麦と丼ものが主のお店。
ミニうどんとミニ天麩羅丼のセット780円をいただきました。
美味しかったです。

ぶらり但馬 1

お当もお祭りも法事も終わったので、今日は「なんのあてもなく」ドライブに行きました。
と言っても、それなりの面積のある兵庫県ですから、まったくあてもなく出かけてお店が一軒もない村とかに迷い込むことも過去に何度かあって、お昼御飯になかなかありつけなかったりしたので、取り敢えず目的地を一つ決めてその周辺でお昼を、と言うことにしました。

そこで紅葉にはまだ早いですが、紅葉が美しいと評判の、但馬国の朝来市の青倉神社に行くことにしました。

まず、播磨国を出る道を決め、北の端から丹波国へ。
分かれ道で、左右どちらから但馬へ入るか? 
「左は面白いけど、道が恐い。右は高速道路で早く行けるけどつまらない。」

そこで家人は左を選択。
酷道429号線青垣峠越えです。
ただでさえ幅員が乗用車一台分しかないのに、先日の台風であっちこっちで土砂崩れしています。
ガードレールがない崖っぷちの道を、どーせ私の人生も財布も崖っぷちだし、と思いつつ走って行くと、とてもとても幸運なことに、対向車に一台も出会わずに峠を越えられました。

峠を越えると、そこは朝来市生野町の山奥。
こんなところに集落が? と思う様な山奥に人が住んでいて、ちゃんと神姫バスが路線バス走らせています。あんなヘアピンカーブ連続の両面一車線しかない国道を一度も事故なく走る神姫バスには尊敬しちゃいます。
(カーブの向こうの木立の隙間にバスのオレンジ色が見えたら、私が叫びます。
「バス接近!!」すると家人は待避スペースのある地点まで大急ぎで走ってバスを待ちます。バスの運転手が「ありがとう」のサインを送ってくれます。)

通行車両は多いです。
景色が綺麗なので山を見に来る人、清流の鮎や銀山湖のバスを釣る人、途中の枝道から秘湯黒川温泉に遊びに行く人、キャンプする人・・・

生野銀山の鉱山町を抜け、まともな国道312号線に入り、但馬を目指します。