これは私の職場の近所で、今朝実際にあった出来事です。
事務所から何気なく外を見ると、川の堤防道路に一台の黒い乗用車と白い乗用車がお互いのリア(お尻です、お尻)を向け合って停まっていました。
さらにその向こうに、どう贔屓目に見ても綺麗とは言えない我が社のトラックがいます。
禿げたおっさんと黒いTシャツの若者、どう見ても我が社の最年長のM主査と最年少の営業課のM、の二人が、見知らぬ男性と三人で黒い車をのぞき込んだりしていました。
事故でも起こしたかな? と気になりましたが、歩いてそばまで行くには暑いので、事務所の入り口で眺めていました。
そのうち下請けでM主査の息子のM氏が通りかかって自分の車を駐めて何やら様子見。
みんなで黒い車の中を気にしています。
事故ではなさそうな・・・
死体でも入ってるのか?
半時間近くたって、やっと仕事中だと言うことを思い出したのか、M主査とMはトラックで私の所へやって来ました。
「何があったの?」
と私が尋ねると、Mが教えてくれました。
「キーロックしちゃって、車内に幼児が閉じ込められているんです。」
なんでも、母親が子供を車内に残して車から離れた僅かな間に、子供がチャイルドロックのボタンを押してしまったらしく、ドアが開かないとのこと。
「もう1時間もたってるんですよ。子供は汗だくで泣きわめいているし、お母さんはおろおろして車のそばでうろうろしているだけで・・・キーも携帯も車内なんですって。それで通りかかったあの白い車のドライバーが車屋に連絡したそうで、今待ってるところです。」
私、思わず言いました。
「(その母親)アホちゃう? すぐそばに人がいる会社とかあるのに、どうして電話借りないの?」
Mは苦笑しました。
「そうですよね・・・」
「子供助けたかったら、窓を叩き割るくらいのことも出来るやろうに。」
「・・・でしょうね・・・(先輩、怖い・・・)」
「通りかかる車もいっぱいおったんやから、助けはいくらでも求められたやろうに。」
「ごもっとも・・・(先輩に逆らっちゃいかん)」
「車屋呼んでも、開けられへんと思うよ。最近の車は複雑やから、その辺の車屋には無理やわ。JAF呼んだ方がいいのに。」
すると、M主査が
「消防呼んでも良かったんやけど、そうなると車壊しよるからな。」
さて、子供の運命や、いかに・・・
続く
事務所から何気なく外を見ると、川の堤防道路に一台の黒い乗用車と白い乗用車がお互いのリア(お尻です、お尻)を向け合って停まっていました。
さらにその向こうに、どう贔屓目に見ても綺麗とは言えない我が社のトラックがいます。
禿げたおっさんと黒いTシャツの若者、どう見ても我が社の最年長のM主査と最年少の営業課のM、の二人が、見知らぬ男性と三人で黒い車をのぞき込んだりしていました。
事故でも起こしたかな? と気になりましたが、歩いてそばまで行くには暑いので、事務所の入り口で眺めていました。
そのうち下請けでM主査の息子のM氏が通りかかって自分の車を駐めて何やら様子見。
みんなで黒い車の中を気にしています。
事故ではなさそうな・・・
死体でも入ってるのか?
半時間近くたって、やっと仕事中だと言うことを思い出したのか、M主査とMはトラックで私の所へやって来ました。
「何があったの?」
と私が尋ねると、Mが教えてくれました。
「キーロックしちゃって、車内に幼児が閉じ込められているんです。」
なんでも、母親が子供を車内に残して車から離れた僅かな間に、子供がチャイルドロックのボタンを押してしまったらしく、ドアが開かないとのこと。
「もう1時間もたってるんですよ。子供は汗だくで泣きわめいているし、お母さんはおろおろして車のそばでうろうろしているだけで・・・キーも携帯も車内なんですって。それで通りかかったあの白い車のドライバーが車屋に連絡したそうで、今待ってるところです。」
私、思わず言いました。
「(その母親)アホちゃう? すぐそばに人がいる会社とかあるのに、どうして電話借りないの?」
Mは苦笑しました。
「そうですよね・・・」
「子供助けたかったら、窓を叩き割るくらいのことも出来るやろうに。」
「・・・でしょうね・・・(先輩、怖い・・・)」
「通りかかる車もいっぱいおったんやから、助けはいくらでも求められたやろうに。」
「ごもっとも・・・(先輩に逆らっちゃいかん)」
「車屋呼んでも、開けられへんと思うよ。最近の車は複雑やから、その辺の車屋には無理やわ。JAF呼んだ方がいいのに。」
すると、M主査が
「消防呼んでも良かったんやけど、そうなると車壊しよるからな。」
さて、子供の運命や、いかに・・・
続く
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