2020年5月8日金曜日

思い出 1  やまめ茶屋

このお店は閉店したと聞いている。
でも、今でも氷ノ山登山の人にはランドマーク的な存在らしい。


戸倉峠へ向かう国道の途中に看板が出ていて、最初は喫茶店かと思って、草むらの中の細い未舗装の道を行ったらば・・・

茅葺の古民家、川(人工)が前を流れていて、石伝いに家に行く。


応対に出てきた男性は、店の人ではなく、「先客」だった。
男性が店の小父さんを呼んでくれた。

囲炉裏とコタツ、ランプの お店。

以下、2010年11月14日の記事から

ガラガラと引き戸を開けると、土間をはさんで右に小さいコタツの部屋、左は広い大広間で、囲炉裏に火が焚かれ、男性が一人座っていました。
「こんにちは」
とその年輩の男性。
「寒いでしょう。こちらに上がって火にあたってください。私も客なんですけどね。」
店の暖房はコタツ(三カ所あり)と囲炉裏だけでした。
寡黙な割烹着姿のおじさんが一人で店を切り盛りしているみたいで、黒板に書かれているメニューの半分はヤマメがシーズンオフで出来ないとのこと、とその囲炉裏端の人が教えてくれました。
お店のおじさんは、こっちから話しかけない限り注文を取らないみたいなので、家人が「山菜定食2人前」と注文。

おじさんは庭に出て、何か植物を摘んで厨房へ・・・

囲炉裏端に座り、先客の男性とお互いに午前中行ってきた場所とかを話していました。男性の奥さんが外から戻って来られ、お二人は土間の向こうのコタツへ移動。囲炉裏の煙と灰が舞い上がるのを奥さんが嫌ったのです。(笑
煙たいので窓を開けたり閉めたり・・・
家の中は部屋の仕切りなどなく、一つの大きな空間で、煤だらけです。
煤にまみれた酒瓶、タヌキの剥製、野外活動関係の本、漫画、こけし、瓢箪・・・古いのか新しいのかわからない煤まみれのお店。
床は熊の皮が敷き詰めてあります。


ご飯は竃で・・・


お手洗いに行ったら、床の下に川が流れ込んでいて、びっくり。


色々な本がびっしり並んでいた。
整然としている訳ではないが、滅茶苦茶でもない、不思議な空間。


天井が高い。


ずっと水の音が聞こえて・・・


40分待って出てきた山菜定食。
酢の物などは塩漬けの山菜を使っているのか、かなり塩っぱかった。
これで、1000円。
後に、但馬の山菜料理の名店 滝見亭の山菜コースをいただいた時、フッとこのやまめ茶屋の山菜定食を思い出した。
比べてはいけない・・・



この川は人工の流れだが、良い雰囲気。
夏は涼しいだろうな。



やまめの養魚池と思われる。紅葉を映して綺麗だ。



家の下を流れた水は、小さな滝になって池へ。



これも養魚池。


左に見える鉄筋コンクリートの家は、合宿所みたいに見えた。



トトロのネコバスを連想してしまった。
昔は神戸でもこんなバスが走っていた。




この店が消えてしまったのは残念だ。

2 件のコメント:

  1. 閉店かぁ・・・
    猫バス、私も子供の頃、乗ったことあり~♪
    駅前の商店街を走ってたもんなぁ~

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    1. 垂水区を走っている山陽バスも、昔はネコバスでした。車掌さんも乗っていて・・・

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