2009年6月3日水曜日

「記憶喪失」

章は昔から身勝手な記憶喪失に陥ることで有名だった。
普段は記憶力の良い男なのに、兎に角自分に都合の悪いことや嫌なことはすぐに忘れるのだった。
だから、章がある殺人事件に巻き込まれた時、彼の証言を期待した刑事達は失望させられた。

「どうしても思い出せないって言うのか?」

「ええ、駄目みたいです。嫌なものを見てしまったので、即行でそこの時点だけ記憶を削除しちゃったみたいで・・・」

「困った男だな。」

「そうですね、事件の当事者なのに・・・」

「彼の今の立場だったら包み隠さず喋ってくれると思ったんだが・・・」

「犯人はそこで彼の霊に手を合わせて告白してるんですからね。被害者がそれを裏付ける証言をしてくれると期待したのに・・・」

「なんで幽霊になってまで、物忘れするんだよ!」

3 件のコメント:

Garry DesMetis さんのコメント...

I have seen a picture similar to the picture you have used to identify your blog, JUNM. I saw this painting in Spain. It was called Courtesana...

JunM さんのコメント...

The picture on this blog as my portrait is really myself at my own wedding.
I just posed for a picture as my cameraman told me to do that.
I changed kimono and gown four times at that moment.

Garry DesMetis さんのコメント...

Your photographer has managed to convey a timeless image. He must be congratulated. Magnificent.