2009年3月7日土曜日

ついでに五さんも

五神社の随神門もパステル調で




棄てられた祠

我が町最大の心霊スポット、ダム湖。
逆光なので、暗いが、昼間は案外風光明媚な湖なのだ。




偶然、道ばたの藪に祠があるのに気がついた。




これが「本殿」
すぐ前に木が生えているので、この角度からでないと見えない。
何の神様なのかもわからない。
道を造り直した時に、引っ越しし忘れたんじゃなかろうか。





最初に存在に気づいた「拝殿」
お賽銭箱はなく、中に神様の名前を書いた御札の様なものが歪んで入っていた。
置いた人も、もう来ないのかも知れない。

徳畑天神社

今朝は徳畑の天神社へ。
糀屋ダムは薄曇り。
写真の出来が、いつも通り(笑)イマイチだったので、今回はちょっといじってみた。
最初は真面目に、入り口の紅梅。




水音がかなり響く。
雨上がりなので水量が多いかと思ったが、そうでもない。




参道。 長いけれど荒田神社の様な傾斜がないので平気。




拝殿の右側に白梅が満開。
でも、地味だね、桜と比べたら。





本殿と拝殿。




ちょうど鳥居の陰に駐めたマイカーが隠れてる。




すみません、最後は真面目にやります。




今朝の鳥

野鳥がいっぱいのポイント。
ウグイスの声が聞こえ、セキレイやホオジロやメジロが飛び回り、翡翠もいる。
そんで、この子も・・・杭か鳥か、と考えながら近づくと、鵜だった。




猫さんが、抜き足差し足で鳥に近づく。
だるまさんが転んだをしているみたい。



これなら猫も襲う気は出ないだろう。
ほほ、特大のアオサギだ!

2009年3月4日水曜日

「礼状」

ヒサコは鍵を開けてドアを開いた。プンと埃の匂いと湿気。 黴は生えていないだろうと思うが、真っ先に浴室とトイレなどの水回りを確認。
ヒロシの上着がだらしなくソファの背もたれにかけてある。
「ヒロミさんも、ハンガーに掛けるぐらいのこと、したらいいのに・・・」
しかし手を出さずに、掃除を始める。
持って来た化学雑巾で拭き掃除。家の電機や水は使わない。電気代や水道代に余計な加算を出せば、気づかれる。
二、三週間に一度、掃除に来る。嫁のヒロミが掃除しないから、こっそりしておくのだ。
ばれないように。見られないように。水筒とお弁当も持参。決して痕跡は残さない。
必ず晴れた日に来て、照明は使わない。
掃除が終わると窓を開放して二階の和室で少し昼寝をする。ヒサコのささやかな楽しみ。
そして夕方になる前、孫たちが学校から帰る時刻より先にドアに施錠して帰宅する。
家を出る前に仏壇の前に置かれていた封筒を取って、ポケットに入れる。これは忘れない。
そして、自分のポケットに家から持って来た封筒を代わりに置いておくのだ。これも忘れない。


「まだそんなこと、してるの?」
親友のアサコが呆れると言うより心配する口調で言った。
「いい加減になさいよ。けりをつけるのよ。いつまでも引きずってちゃ、進歩はないわよ。」
「いいの。私は楽しいから。」
ヒサコは五月蠅そうにあしらうだけだった。
「だけど、あれからもう2年よ。」
アサコは意味もなくカレンダーを見た。
「もうすぐ、3回忌なのよ・・・」

アサコが帰ると、ヒサコは茶碗を片付けて、机の前に座った。
ヒロシの家から持って来た封筒を開けて、手紙を出した。

お義母様
いつもお掃除ありがとうございます。毎日綺麗な家に帰るのが楽しみです。ユミもトオルも私の掃除よりおばあちゃまのお掃除の方が上手だと褒めています。
また一緒にお食事でもしてみたいですね。
お弁当でなく・・・

ヒサコは新しい便箋を出して、返事を書く。

ヒロミさん
もうすぐお彼岸です。
今年は私の家で法要をします。お線香の煙が上がったら、みんなで降りていらっしゃい。
あなたの好きな黄粉餅や、ユミの好きな桜餅、トオルの為の牡丹餅を作っておきます。
ヒロシのビールも開けておきますよ。
楽しみに待っていますよ。

2009年3月1日日曜日

門前の八幡神社

安楽田の荒田神社を後にして、二宮荒田神社へ直行しようと思い、車に乗り込んだが、お天気が良く、時間にも余裕があったので、門前の八幡神社に行こうと思い立った。
この神社は、友達のつっちゃんが氏子をしているので、彼女の話で1月には厄神の大祭があるとかねがね聞いていた。
大祭と言うからには大規模に聞こえるが、門前地区の戸数などを考えると、小さな大歳神社ほどの規模だろうと、高をくくっていた。
地図を見ると、安楽田と門前の境界の森の中にある。道路が神社の前を通って二つの地区をつないでいるので、車を走らせてみた。
もし道幅が狭くて通れなかったらどうしようか、とか、駐車スペースがなかったら困る、とか思ったが、そのまま山方向へ行く。
すぐ道は狭くなったが、同時に堂々とした石垣が目の前に現れて、驚いた。
門前八幡神社は、予想以上に大きく立派な神社だった。




川が神社の堀の様に回り込んで流れている。護岸は石垣、川底はコンクリートで徹底的に整備されているが、ゴミは落ちておらず、神社横の道路が広くなっていて駐車スペースとして使用出来た。
上流は砂防ダムがあり、護岸整備は土石流対策らしい。
参拝者しか来ないと思ったら、ダムの奥からおばちゃんがスクーターで現れたので、驚いた。
さらに、クロネコの配達車も通った。
石垣の上に鎮座されている。まるで城砦の様だ。
昔段ノ城がこの背後の山にあったので、戦国時代を連想させる。





鳥居脇から拝殿を見る。実に立派なお姿。




鳥居は両部鳥居。あまり大きくないが、この神社唯一の鳥居。
杉木立の中で目立たずひっそりと建っている。




橋を渡って良いものかと迷ったが、渡ってしまった。
苔むして見た目の感じは良い。雨の時は滑らないよう用心が要る。
鳥居を振り返って見た。




拝殿正面。 大きな森が南側にあるにも関わらず、斜面に建てられているので、大変日当たりが良く、明るい境内だ。 面積はそんなに広くない。
社殿を撮影する時、後ろに注意しなければ階段から転落する。




本殿は屋根付きの小屋で保護されている。彫刻があるのだが、摂社の石灯籠などが邪魔でよく撮影出来なかった。




拝殿の天井の板目が美しい。




社殿右側の摂社群。 何の神様が祀られているのか、わからなかった。




石垣から鳥居を見下ろす。かなりの高低差。
写真上部に見えているのは、勧請縄。 背が高い人は引っかけるかも知れないので注意。




私は安楽田地区からアプローチしたが、この神社は門前地区の神様であり、本来は門前からこの参道を通ってお参りするべきなのだろう。
写真では白飛びして何も見えないが、実際は森の外は集落の家々がぎっしり見えた。
つっちゃんの家もその中にあるはずだ。




参道の橋。感じが良い太鼓型。 川の水量は少なく、魚も見られないが、水音がさらさらと心地よく響いていた。
橋の向こうに見えているロッジ風の建物は、フィンランド・ハーブのお店(?)




川が整備されているのはちょっと口惜しい気もする。しかし土石流の可能性があるレッドゾーンに指定されては、これも仕方がないだろう。
杉林も手入れが行き届き下草は冬と言うこともあって刈り取られ、面積はあるが向こうの方まで木立の隙間が見える。
白飛びして残念だが、杉の向こうに竹林の明るい緑があり、肉眼では美しかった。

ダブル荒田神社

今回は、二宮荒田神社と荒田神社を訪問。幽黙先生が「ダブル荒田神社」と表現されたのが、面白くてタイトルの拝借。

まず、荒田神社を訪問。長い農道の先に森の入り口があり、大鳥居が建っている。
農作業のお爺さんが「かなり登らにゃあきませんよ」と教えてくれた。
それでも訪問者に対して喜んでおられる様に見えた。





参道は長い。でも歩くのは辛くないスロープ。




随神門と、鳥獣保護柵と、大鳥居と・・・




参道脇のお地蔵さんたち。




森の密度が高い。




鎮守の森




こじんまりした境内。 冷たい空気だが、心地よい。
社殿は江戸時代の火災で焼失したのを再建したので、ものすごく古いと言う訳ではない。
本殿の屋根は赤い金属板だった。




天然の物入れ




摂社。 岩と苔と木漏れ日で気持ちの良い空間。




不思議な摂社群?





次は二宮荒田神社。
本家争いは、こちらに軍配が上がったらしい。
鳥居は大鳥居しかないが、国道から鳥居まで直線で農道が延びている。
これも参道と考えても良いだろう。
社殿も国道から見えている。




随神門。 かなり圧巻。




鎮守の森




随神門から大鳥居と田園を見下ろす。
とても景観の良い場所に鎮座される神殿だ。




神社の全体像を撮影しようとしたが、境内いっぱい後ろに下がってもレンズに入りきらない。
二宮を名乗るだけのことはあって、実に威風堂々とした社殿だ。
昭和の中頃まで秋祭りには流鏑馬も行われていたそうだが、どの地域でも同じ日に祭礼を行うようになった為に、合同で馬を出していた八千代の地区から断りが来て、中止されたと言う。
残念なことだ。





雨上がりの地面に杉の花が模様を残す。
まるで龍が舞っているみたいだ。