この作品を最初に書いたのは、学校を卒業して就職した年だったと思う。
慣れない社会人としての生活にうんざりしつつ、でもそんな生活が無縁で憧れている人間もいるのだ、と超常能力者の話を書こうと思ったのだ。
主人公が毎回冒険する、テレビの刑事ドラマみたいなものを書きたかったのだが、主人公の身の上を書いたら、結局彼の人生を書くことになってしまった。
しかも、長編にするつもりもなかったのに、子孫を主人公にして四部作「地球篇」「ラッタン篇」「冒険篇」「宇宙篇」になってしまった。
主人公を無敵にしたり不死身にすると終始がつかなくなる。
だから、このシリーズは、メビウスの輪の様な終わり方をする。
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