まんがり稲荷 と読む。
いくつかのネット情報と数人のネッ友さんから教わったところによると、遠野物語に似た伝説があったそうだ。
稲荷に茶碗や膳を貸して欲しいと祈願すると、翌日には少し上流にあった萬賀里淵に椀や膳が用意されていたと言う。
ところがある不埒者が椀一つを壊し、数を誤魔化して返したところ、それ以来どんなに祈願しても貸してくれなかった。
萬賀里 とは、椀借り だったかも知れないね。
この淵は土砂崩れで埋まってしまって、今ではこの伝説も消滅しかけているそうだ。
ネットで語り伝えていけるなら伝えたいものだ。
さて・・・
越知川の岸辺にある 千ヶ峰南山名水 の対岸に赤い鳥居、橋の袂に舗装された細い道路があったので、cats君が気を利かせてくれて、行ってみた。
鳥居のそばに車2台分ほどのスペースがあって、駐車。
小雨が降ったり止んだりで、独りでお参りする。
もやがかかり、かなり幽玄な雰囲気なのだが、鳥居の下の段差が低い階段が結構曲者で、苔むしていると言うほどでもないのに、滑る。
新しいウォーキングシューズでは滑る、滑る、せめてトレッキングシューズで来れば良かったと後悔。
お陰で参道の大岩や赤い鳥居の右手にあるお堂(後で他人のブログを見ると地蔵堂らしい)の撮影をする心の余裕がなくなってしまった。
天候のせいで、きっと晴れた日には普通に歩けるのだろうが、幽玄の世界ではツルツルだ。
一歩ずつ慎重に足を下ろしながら登り、分岐で右へ行った。右は古い道なのか、それとも裏参道になるのか、兎に角本殿の前に到着。
ガラス越しに中を伺うとお灯明の提灯などが飾られているのが見えた。きちんと管理されている神社だ。
中に入れるのか知れないが、ご遠慮して、今度は階段で降りる。
滑るので赤い手すりを試しに掴むと、しっかりした作りだったので、それに掴まりながら階段を降りた。階段は斜めになっているので、これも滑り台みたいだ。
結局、本殿前からは樹木が邪魔で川の撮影が出来ず、降りてから、川に沿って歩きながら撮影。
川遊びをしている若い父親と幼児がいたが、あまり流れの中に入ると危険ですよ・・・
川の水音とは異なる水音を聞き分けたので、崖を眺めながら歩くと、滝があった。
樹木が邪魔で撮影は下部だけだが、落差5メートル以上はあるかな?
神河町は地図に未登録の滝が多い町だ。これも無名滝。
赤いのは我が愛車。
道から見上げた萬賀里稲荷。
高坂トンネルを抜けて、奥荒田へ・・・